山歩きの記録
           2010年7月17日〜18日 加賀白
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シェルパの遠征登山に始めての参加です。
17日に南竜山荘に入り翌日白山に向かいました。
南竜山荘に入るまでのコースの甚の助避難小屋に着く前にバテてしまいました。
花は沢山撮りましたので別ページです。ここをクリックしてください。

出発地点は別当出合下の駐車場です。


駐車場から緩い坂を登ると400m程度で別当出合です。ここで既に標高1260mです。


すぐ先の吊橋を渡ります。2日間でこの橋を渡るのが一番怖い所でした。
吊橋は縦に揺れるでもなく横に揺れるでもなく不思議な揺れです。


坂はそれほど急ではありませんがだんだん疲れてきました。


やっと中飯場に着きました。先に不動滝が見えます。今日は滝の上の尾根付近まで上がります。


別当覗きを通過します。


この付近では息が上がってくたくたです。
脈拍は142まで上がっていました。こんなに上がったのは山歩きでは初めてのことです。
あまりにもペースが遅いのでサブリーダーにザックを担いでもらうという情けないことになりました。
頭が痛いわけでもなく単に息が上がるだけですがこれも高山病なのでしょうか?
それとも体力が無いだけか。
下は甚ノ助避難小屋の広場です。


甚の助避難小屋からは平坦に近い道なのでザックを担ぎました。


この付近から登山道の周りはお花畑が続きます。


南竜ケ馬場が見えてくるとエコーライン分岐を過ぎ平坦な道を進むと南竜山荘です。


南竜山荘は左の写真の左上の一番大きい建物です。
南竜山荘は定員150人ですが満員だったようです。
食事は法華院山荘の方がちょっと良いかなと思いましたが軽くご飯のお代わりをしました。
食事の後で外に出て工事で近くに寝泊りしてある方や大阪からガイドとして
来てある方に色々有意義な話を伺いました。
少し寒い程度ですが外ではダウンを着ました。
部屋は2段ベッドで暖房はないのに毛布1枚で暑いほどです。
8時30分消灯でしたがいつものことでなかなか寝付けません。
外に出て星を見たりしましたが寝たのは0時30分から2時までの1時間30分だけでした。
月が見えなくなると満天の星空です。久しぶりに天の川を見ました。
2時30分頃になると早立ちの人たちが準備を始めます。
4時近くになると東の尾根がぼんやり見えるようになります。


別山に向かう人が出発し、テント場からはヘッドランプをつけて雪渓の横を下りてきます。


4時30分頃になると明るくなってきたので散歩に出かけることにしました。
歩き始めて雪渓の近くまで行くと寒いのでダウンを取りに戻りました。


雪渓の横を通り花の写真を撮りながらテント場に行きました。


テント場は広く50張程度のテントがあったのではないかと思います。


6時30分になると朝食の時間です。そして7時に出発です。
今日はエコーラインを通り室堂に向かいます。
ジグザグになった登山道が見えます。


昨日のことがあったので今日は室堂まで行き山頂には行かず室堂で待ちますとリーダーに言っておきました。
だんだん高度を上げ南竜山荘を見下ろすようになります。


お花畑の登山道を通り平坦になると白山が前方に見えてきます。白いのは雪渓です。


登山道の周りには色々な花が咲いています。


平坦な木道を歩くと黒ボコ岩からの道に出会います。休憩中の人が沢山いました。


ハクサンシャクナゲとハイマツです。


ここから岩の多い道を進むと室堂です。坂はそれほど急には感じません。


この室堂センターは750人収容ですがほぼ満員だったらしいです。
白山へは建物の中を通り抜けて行きます。


ここで待つ積もりでしたが今日は楽な歩きで疲れは全然ないので山頂に向かうことにしました。
ここに戻ってくるのでザックは置きペットボトル1本とレインウェア上だけ持って出発です。
登山道の横にはクロユリが沢山咲いています。
中間付近で高天ケ原の標識を過ぎます。登山者の列がずっと続いています。


ゆっくりした歩きで山頂に着きました。
今日はハアハアいうことも無く昨日に比べると平地とあまり変わらないような歩きです。
脈拍は120以下でSPo2を測ると87程度でした。昨日の歩きが嘘のようです。
去年4000mの設定で低酸素トレーニングでは1時間後に79程度まで下がって
何ともなかったので87程度ではまだ大丈夫のようです。
山頂は凄い人です。


北アルプスの展望です。右1/3程度の所に槍ケ岳が見えます。


これは他の登山者です。


左は山頂から見た剣ケ峰と右は大汝峰です。


しばらく展望を楽しみ池巡りのコースに向かいました。


少し進み右に曲がって急坂を下ります。右は下ってきた急坂を見上げました。


下った所の池には雪がまだ残っています。いくつか池がありますが右は翠ケ池です。


池の近くのお花畑です。


戻りは室堂近道を通りました。雪渓を渡ります。尾根を越すと室堂が見えてきます。


室堂の近くのユリはクロユリがほとんどでたまにクルマユリを見るとこちらの方が珍しく感じます。
室堂に着いて南竜山荘で作ってもらった弁当の昼食です。
沢山の人で弁当を食べる日陰の場所を探しました。
終わってしばらくするとセンターのアナウンスがあり私の名前が呼ばれました。
こんな所で呼ばれるとはとびっくりして受付に行くと財布の届け物がありますとのことでした。
売店に飲み物を買いに行った時に落としたようです。
財布にはもちろんお金とJRの切符などが入っており助かりました。
財布には運転免許証のコピーを入れていたので名前がわかったようです。
届けた方はどなたかわかりませんが全て入っていました。この場でお礼申し上げます。

名残惜しいですが花の名山ともお別れです。
下りは観光新道を通ることになりました。
エコーラインの分岐まで戻り木道を真っ直ぐ進みます。
弥陀ケ原の標識を見て進み黒ボコ岩分岐は真っ直ぐ観光新道に進みます。


下って行くとお花畑の中を通ります。




途中「馬のたて髪」と書かれた標識を過ぎますがお花畑はまだずっと続きます。


ずっと下に殿ケ池避難小屋が見えその横を通ります。


左先には不動滝が見えます。まだ標高は高く横から眺めるような感じです。


岩場の急坂を下ります。右の写真の中間付近の所が別当坂分岐で本格的な急坂下りとなります。


分岐に近づくとだんだん花は少なくなってきます。
真っ直ぐは白山禅定道ですが左の別当出合に曲がります。
急坂でこれが長く続きます。右は白山情報で注意と書かれた崩壊ケ所を見上げました。


この頃は登山者の下山時間のピークのようで急坂の下りのため歩きが遅くなっているので、
沢山の人が数珠繋ぎです。
道を譲り先に行ってもらったり、時々登ってくる人に道を空けたりでなかなか進みません。
長い下りの後やっと別当出合の吊橋の前に出ました。


ここでしばらく休憩して400m下の駐車場に戻りました。
御前峰山頂からはおよそ標高差1450mを下ったことになります。

初めての遠征登山で初心者用の山を選んで参加した積もりでしたが、
今までの山とは全然違います。
九重黒岳縦走や三郡縦走は白山の1日目の上りに比べると半分以下の疲れだと感じました。
別当出合(標高1260m)から南竜山荘(標高約2100m)は850m程度の標高差ですが
宝満山に2回か3回続けて登るような感じがしました。
同じ程度の標高差でも高度による疲れが出るのかもしれません。
遠征登山への参加は今後はどうするかわかりません。今の所参加は無理のようです。
体力の無いのが一番の悩みです。

膝は色々なトレーニングのせいか思ったほど痛くはありませんでした。
腰はいつもの程度の痛みでした。
高所恐怖は吊橋が一番で他は九重と同じ程度か以下でした。

17日コースタイム 歩行距離 5.3K  累積標高 958m

別当出合駐車場(14:09)-別当出合(14:16)-中飯場(15:10)-別当覗き(16:09)-甚ノ助避難小屋(17:22〜)-エコーライン分岐(18:12)-南竜山荘(18:25)

18日コースタイム 歩行距離 11.8K  累積標高 +890m -1,705m
南竜山荘(07:00)-エコーライン分岐(07:13)-観光新道出合(08:20)-室堂(08:44〜09:05)-高天ケ原(09:31)-白山御前峰(09:52〜10:07)-翠ケ池(10:33)-室堂(11:19〜12:00)-エコーライン分岐(12:17)-黒ボコ岩分岐(12:24)-馬のたて髪(12:53)-殿ケ池避難小屋(13:16〜)-別当坂分岐(14:30)-崩壊ケ所(14:53)-別当出合1K標識(15:28)-別当出合(15:51〜)-駐車場(16:08)

18日のグラフです。


青が17日の軌跡です。赤が18日の軌跡です。


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を使用した。
(承認番号 平21業使、第729号)