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今日はケルンの谷から南岳迂回路に出るつもりでした。
迷いやすい所のようなので万一を考えて家を出る前にザック内のビバーク装備の確認をしました。
替えシャツ、替え上着、ダウン、ウインドブレーカ、レインウェア、ツェルト、
ケータイ、アマ無線、エマージェンシーシート、非常食、着火材等です。
途中迷って引き返す時に夜は何度に下がるかな、ビバークは寒いだろうなとか考えました。
迷いやすいですね。テープが無いのではなく多すぎます。
テープだけでは行く先がわからないんですよね。
シャクナゲ荘バス停から出発です。
英彦山大権現、玉屋神社入口の横を通過し鬼杉入口に着きました。
50m程度先にも入口があり車が止められます。すぐに鹿よけネット?があり通り抜けます。
100m、200m、300m等の標識があり500m程度の所が鬼杉です。4〜5人に会いました。
鬼杉の上の分岐は真っ直ぐ進むと裏英彦山道の分岐の所に直接出ます。
ここから籠水峠は初めてです。所々石がありますが思っていたより歩きやすい道です。
籠水峠下の谷に出る所が少しわかりにくいです。帰りに右に曲がる所が特にわかりにくい。
谷を上に向かうとすぐに籠水峠です。左には鹿の角の凄い岩壁が見えます。
下は籠水峠の標識です。峠のピークを越し裏英彦山道に向かいます。
鹿の角の南を巻くように進みます。2〜3度アップダウンがあります。紅葉はほぼ終わってました。
ガレ場を通過し笹の中を通ります。
垂水の壷に着きます。今日は水が上から流れてました。
左に岩の岩窟を見て進むとケルンの谷です。
ここで食事です。3人のグループの方が南岳迂回路への道を探してありました。
食事後この標識の垂水の壷側に青いテープがありそこから入りました。
上がって行くと先に赤いテープが続いています。上は少しヤブになっているように見えます。
ここで右の沢の向こうを見ると赤いテープ(画面の中央付近)が見えます。
ここからが間違いです。ケルンの谷標識で会った3人は後から来て真っ直ぐ進まれたと思います。
すぐに滝の下を通過します。冬には凍るのではないかと思いましたが?。
先には赤いテープが続いています。
道はだんだんおかしくなってきました。測量の標識か?赤い杭があります。テープもありました。
これは道とは言えないですね。
この道は中岳と北岳の鞍部にでる道ではないかと思い始めました。
インターネットで歩いた方のMAPを見たことがあったからです。
坂はだんだん急になって行くので片手で笹を掴みストックも使って進みます。
途中少し広くなった所に出ました。テープはありますが皿を積み重ねたような石なので考えます。
急坂なので石に乗ると崩れ落ちそうなので進むのをやめました。ケガでもして遭難救助などはいやです。
右に進み岩の裾を進みましたがテープは無く踏み跡もなくなりました。
ここで引き返すことにしました。
ここで向きを変えて林の間から見えるピークに唖然としました。
右のピークには建物が見えます。中岳です。左のピークが南岳です。
中岳の下を回っていると思ったら北岳の下でした。帰ってGPSで確認。
途中左方向は笹や崖で見えませんでした。
GPS持っているので見れば北岳の方向へ進んでいるのがわかったのに。宝の持ち腐れみたい。
とにかくケルンの谷まで戻ることにしました。
帰りの下りの急坂はシリセードしたりでズボンが汚れてしまいました。
ケルンの谷の沢を渡って戻った所でちょっとだけ上に向かおうかとも考えましたが、
もう一度間違うとほんとにビバークか遭難になってしまいます。
来た道を引き返すことにしました。
ケルンの谷に戻るまで1時間40分も彷徨ってました。
垂水の壷を経由し籠水峠に戻り鬼杉に向かいました。
鬼杉上の裏英彦山道分岐に戻ると行きに籠水峠で会った人にまた会いました。
この方は1週間程度前にケルンの谷からの登りで迷って失敗したので今日はリベンジで来たとのことです。
今日は迷うこともなくすっきりしましたとのことです。私は今日はゆっくり寝れそうにありません。
鬼杉駐車場まで色々話しながら一緒に歩きました。
この方もやはり迷った時は遭難の文字が一瞬頭に浮かんだそうです。
以前裏英彦山道に迷い込んだ時の英彦山遭難記がインターネットにアップされています。
救助されるまで3日かかったそうです。
他人ごとではないと思いました。今の所リベンジする気になりません。
もうちょっとはっきりして出かける積りです。
時間が狂ってしまったのでバスに間に会いません。
リベンジの方に彦山駅まで車に乗せていただきました。ありがとうございました。
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