山歩きの記録
           2008年11月22日 由布岳
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初めての由布岳でしたが素晴らしい天気でした。
東峰だけのつもりでしたが西峰まで行っちゃいました。
少し前に初雪が降ったので念のためアイゼンを持って行きましたが不要でした。
あまり陽が当たらない部分にだけ雪が残ってました。

出発地点は由布登山口バス停です。
駐車場にはほぼ満杯の車が止まってました。

登山口からしばらく草原の緩い坂を歩きます。
日向岳観察路の分岐を右に見て進み、しばらく歩くと合野越に着きます。


ここでちょっと休憩し水を飲んで出発です。
ここからマタエまでジグザグの道が続きます。
途中から展望が開け湯布院の町を見下ろすようになります。
途中で追いついた方とちょっと話すと隣町の宇美からの方達でした。
マタエには沢山の登山者が休憩中でした。
マタエの標識ではマタエの標高は1494mで山頂は1584mなので山頂までの標高差は90mです。
20人程度のグループの方が東峰へ出発されましたので、少し待って間を空けて出発しました。


上を見上げると急ですね。雲仙の国見岳の坂と同じ程度ではないかと思いましたがここの方が高度感があります。
両手で岩をつかんだりしてやっと山頂下の狭い広場に着きました。
山頂は混んでいるようなのでしばらく景色を見たりして山頂に進みました。
広場からは九重連山、祖母・傾等が見えます。


山頂からはお鉢めぐりをする人達の姿が良く見えます。下の写真の左は西峰からの下りの部分です。
お鉢めぐりは降りてからの先が凄いようです。岐阜からきてお鉢めぐりをした人から聞きました。
右の写真がその難所の部分と思います。


下は山頂から見た直下の広場です。


下る時にグループの方とまた一緒になり後をゆっくりついて行きました。
マタエに着いていつものおにぎりと熱いお茶で食事です。
宇美の方が出発される時に「西峰に行きますか」と聞かれましたが
いや降りますと言ってまだ行く気にはなっていませんでした。
マタエからトラバースしている人の様子が良く見えますのでしばらく見ていました。
下はトラバース部分を通過している登山者です。


降りてきた人に聞くとあの先は危ない所はありませんよとの話です。
トラバースの下は火口側なので高度感はないような気がするので登れるのではないかと思い西峰に向かいました。

西峰のもっと詳しい写真は別ページです。ここをクリックしてください。

すぐに急坂ですが左に巻き道があるのに気づかず、右上の方に進みました。
こちらは狭い尾根の頂点付近を通ります。
下の写真は東峰に登る途中から撮ったものですが、尾根道と左の巻き道が見えます。
ほとんどの人は左を通っているようです。(帰って写真を見てわかりました)


通り過ぎると左にクサリが下がっています。何処に出るか降りてきた人に聞くと、
「マタエですよ。普通はこっちを通ります」と言われました。
ここから火口側に少し下り、クサリ場の下に着きます。
先ほど登る人がいたのに私が登る時には誰もいなくなりました。
一人なのでゆっくり写真を撮ったり、高度感を確かめながら進みました。
トラバース部分よりそのすぐ下のクサリの無い所の方が怖かったかもです。


トラバースする所は足場もあるし(マタエから通過する人の足の運びを見てました)
短いのですぐに通過しました。
ここから山頂まで狭い尾根を進みますがこちらも怖かったです。
途中で何人かとすれ違いましたが西峰山頂に着くと誰もいません。独り占めです。


お鉢めぐりの道を確認したり、景色を見たりしてすぐに下山です。(バスの時間があまりないので)
下りの方が怖いので慎重に進みます。


クサリの所で登ってくる人がいたので、先に登ってもらい登り方を観察してました。


クサリを過ぎると若い大学生と思われる二人がきました。
最初の斜めのクサリを過ぎた所で「怖いよ、ここからクサリがない、先に進めないよ」と叫んでいます。


高所恐怖症の私としてはこういうのを聞くとなぜか安心します。

下りは登る時に左に見たクサリから降りることにしました。
今日の中ではここが一番怖かったです。非常に高く感じます。


手を滑らせないように、後ろ向きで足場を確認しながらゆっくり下りました。
マタエについてすぐに出発です。
時計を見ると急ぎすぎになるように思えたので時計を見ずにゆっくりマイペースで合野越まで下りました。
ここで時計を見ると10分程度遅れでバスに間に合わないと思いました。
広場の下の標識を見ると分岐があり2,520mで西登山口を経て由布院町となっています。


バスは1時間間隔なのでこの道を歩くことにしました。
この道を進むと広い道のような所に出て右に進みます。西登山道 岳本への標識です。
湯布院の町が見えます。


しばらく下ると右に「西登山口へ」の標識があります。


先はやぶなのでここで良いのかわかりませんが、少し進むとテープが見つかりました。
ここからはしばらく標識が見つからないのでテープを探しながら進みます。
あまり人が歩いていないのか踏み後がはっきりしません。
右に水がちょろちょろ流れていたのでちょっとだけ飲んでみました。ここが水場らしい。
防火帯(牧場らしい)のような切り開いた所にでてしばらく進むと左に急坂の下りとなります。


この坂を下ると左に西登山道の標識があり、先の標識から右の林の中へ入ります。
左は林道を下り県道へとなっています。
ここからは道はわかりやすくなり、どんどん下ると車の音や、犬の鳴き声が
聞こえるようになり砂防ダムの横を通り県道(別府湯布院線)にでます。
途中真っ赤な紅葉の中を下ります。


ただ登山口の場所ははっきりしません。私は県道下のトンネルを下りました。
この道と思ったトンネルは実は水路で途中から上に上がり県道にでてJR湯布院駅まで歩きました。
途中、岳本のバス停の横を通ったので登山口はこの付近で間違いないと思います。

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高所恐怖症の一言
今まで登った山で一番怖かったです。
マタエのずっと下の右側の展望が開けているところから既に怖いので、
マタエから先の東峰も西峰も怖さは同じです。
皆から怖いと聞くトラバースの所はそうでもありませんが他の所が怖かったです。
その下は火口側なので高度感はそれほどでもありません。
それより下りでの由布院側のクサリの下りの方が怖いです。こっちの方が高度感があります。
それと水平に張ったクサリは滑りませんが、縦にたらしたクサリは滑りやすいです。
途中に結びのあるロープの方が好きです。

コースタイム 
登山口(10:34)-合野越(11:07)-頂上1300m標識(11:55)-マタエ(12:26〜12:34)-東峰(12:49〜13:14)-マタエ(13:31〜)-西峰(14:18)-マタエ(14:50)-合野越(15:46〜15:55)-ヤブへの標識(16:02)-水場(16:09)-防火帯の下り(16:16)-林道分岐(16:27)-砂防ダム(16:50)-登山口(16:59)-JR湯布院駅(17:20)

歩行距離 10.1K  累積標高 +1077m -1399m



由布岳山頂付近


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。
(承認番号平19総使、第620号)