山歩きの記録
           2008年5月11日 犬ケ岳・求菩提山
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初めての犬ケ岳です。
しゃくなげは豊前市観光課に問い合わせて今年は良くないとのことで期待はしていませんでした。

JRで宇島まで行きバスで求菩提資料館前まで行きます。また3時間以上かかりました。

すぐに出発しましたが天気はあまり良くありません。
犬ケ岳も求菩提山も上の方は雲に覆われて見えません。
天気予報では昼頃から晴れとなっていたので期待してましたが。


車道を歩いて犬ケ岳登山口に着きましたが、たくさんの車が駐車しています。
今日は犬ケ岳でつくししゃくなげ植栽登山の日でしたが、登山口に中止の札がありました。
ただ来た方は犬ケ岳のしゃくなげを期待して登っているようです。
しばらく緩やかな登りですが、通行注意と書かれた木の橋を通過すると坂は急になってきます。
下の右の写真のようなロープもあります。

急坂をしばらく登ると林道に出ます。林道を右に歩くとまた登山道の標識があります。
左の写真が林道に出た所。右の写真がまた登山道に入る所です。

この登山口まで車が入るようです。パトカーとバイクが止まってました。
この登山口から笈吊峠まで滑りやすい道です。
笈吊峠にはベンチがありますが、多くの人が休憩あるいは食事中でした。
笈吊峠から犬ケ岳に向かって右の方に笈吊岩巻道(迂回路)の表示があります。
真っ直ぐが笈吊岩、左は中津側からの登山道です。

天気が悪く岩は滑りやすいのではと思いましたが笈吊岩に挑戦です。
人はたくさんいましたが巻道に向かう人ばかりで笈吊岩に向かう人は誰もいません。

クサリの上の方はガスがかかっているため見えにくくなっています。
クサリに触れると濡れて冷たいので持って来た滑り止め付き軍手を着けました。

何とかなるのではと思い、登り始めましたが足場をどこにするかがむずかしいです。
中間付近で右のクサリにするか、左のクサリにするかでちょっと迷いましたが
右の方が足が滑らないように思えたのでこちらにしました。
膝を胸にくっつくように曲げて足をかけ、クサリを頼りに上りました。
下の写真は上から見下ろした所です。向かって左のクサリを使用しました。


このクサリ場は鷹ノ巣山よりずっとむずかしいです。
登りは何とかなりましたが今日のような天気では下りはやりたくないです。

  クサリ場はここだけなのか豊前市役所観光課に問い合わせると、しゃくなげ調査等で
  登ってある方でしたがクサリ場はこの1ケ所だけしかしらないとのことでした。
  
  どうもクサリ場は2箇所あるようです。
     笈吊峠に近い方が新しいクサリ場、数十メートル程度先が古いクサリ場のようです。
     古いクサリ場の方が傾斜が少し緩やかでやさしいようです。

この岩を越えて犬ケ岳山頂まで登りの尾根歩きが続きますが、これがまた大変です。
この尾根は岩があまりなく土なので、たくさんの人が通ってぬかるみのようになり
ずるずる滑ります。立ち往生した人や、降りてくる人とのすれ違いでなかなか進めません。
やっと犬ケ岳の山頂に着くとここにも大勢の人がいました。
山頂は広いわけではないので満員状態です。
おにぎりだけを食べましたが、どこで食べようかと場所を探すほどでした。

笈吊岩の少し上でしゃくなげを見ましたが花は非常に少ないです。
下の写真のように花が咲いている木は数えるほどでした。

途中ですれ違った人が言ってました。去年よりはいいですが。。。

山頂の気温は低いようで少し寒いので予備の上着を着込みました。
下は山頂です。ガスがかかっています。人がいない合間に写真を撮りました。


下りは山頂から西方向に大竿峠に向かいました。
こちらは適当に岩があり、それほど滑らず安心して歩けました。
大竿峠で何人かの方が休憩中で皆さんは右に向かい下山されるようでしたが、
林の間から遠くの山が見えるようになったようなので私は一の岳に向かいました。
一の岳に着くと南西の方向は見えました。写真の右端方向は雲でだめでした。


ここから求菩提山に向かいましたが単調な長い尾根歩きです。
天気が良ければ気持ち良い尾根歩きになったのではと思いましたが残念です。
もうひとつ気になるのが林道による登山道の寸断です。
杉の宿跡、虎の宿跡を通過し胎蔵界護摩場跡の標識がある分岐点に着きます。
虎の宿跡を少し過ぎて急坂の下りがあります。
直進は求菩提山、右は座主坊園地となっていますが案内板によると座主坊園地に
向かう途中から資料館駐車場に行けるようです。
求菩提山は登ったことがないのでここから山頂を往復することにしました。

この登山道はあまり人が通ってはいないのではと思われるような道でした。
山頂には建物(社)がありましたが山頂の標識が見つかりません。
この社の裏に周ると下の標識がありました。手ぶれしてます。


また胎蔵界護摩場跡に戻り座主坊園地の標識の方向に向かいました。
この道はしばらく求菩提山の東側の崖の下を通ります。
薄暗い道で頭の上にせり出したような岩から水がちょろちょろと落ちてきます。
崖下には窟の跡があり資料館分岐まで第一窟、第二窟、第三窟までは確認しました。


分岐から資料館駐車場に向かいましたが、この道もあまり歩かれた形跡はないような感じです。
下の車道に出た所には登山口の標識はありませんでした。
大竿峠を出発して資料館駐車場に着くまで誰にも会わず静かな一人歩きでした。

高所恐怖の件ですが笈吊岩が怖いのは当たり前としてガスがなく、
木の葉も落ちて見晴らしが良いとずっと怖いような気がします。
それといつものことですが痩せ尾根はやはり苦手です。


コースタイム 
資料館駐車場(10:10)-犬ケ岳登山口(10:23)-経読林道(11:12)-登山口(11:23)-笈吊峠(11:45)-笈吊岩(11:53)-犬ケ岳(12:51)
犬ケ岳(13:04)-大竿峠(13:32)-一の岳(13:52)-杉の宿(14:32)-虎の宿(15:10)-胎蔵界護摩場(15:31)-求菩提山(15:43)-胎蔵界護摩場(15:54)-資料館分岐(16:17)-資料館駐車場(16:47)

歩行距離 12.6K  累積標高 1100m



笈吊岩から犬ケ岳山頂までの部分です。アップダウンしながら110mは登ったようです。


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。
(承認番号平19総使、第620号)